福知山公立大学の足音が聞こえる [私の日記]

これまで、私は財政面から大学運営の課題を述べてきた。しかし、単に大学経営は財政的側面からだけで論じる訳には行かない。教学面一つとっても大きな課題がある。出口論の整理と取組みはできているのか?市立大学であるから市民との連携はどのように取っていくのか?話し出せばきりがない。
教員の確保について述べる。今、今春採用の教員がかなりいるようだが、過去の教育経験と論文内容を見ても大きな成果を残しているとは言いがたい。一方、若い教員も目に付く。過日も3人ほどの教員と話した。まだ、純粋学問の域を脱していないと言うのが私の感想である。簡単に言うと「荒削り」と言う感がする。話す内容が地に着いていない。もっと福知山市を知って欲しい。議論の内容は専門的になるのでここでは差し控えるが、地に着いた講義を行なって欲しいと願う。純粋学問から学際的広がりを持って講義をし、演習を行なわないと魅力ある講義にはならない。時間がかかるだろう。
出口論について語る。大学は「研究者志向」の学生は別にして、一般学生の関心事は「就職先の確保」である。しかも、安定した企業への入社を希望するだろう。長田野立地企業は魅力ある就職先である。これまで、10年以上「長田野企業との連携」と叫んできたが、取組みさへして来なかった「成美大学」。今、私は立地企業に分社化をお願いしている。株式会社福知山◎◎◎会社の分社化である。そうなれば、完全な福知山市の企業である。私が懇意にしているF企業の社長とそんなお願いをしながら久しぶりに、杯を重ねた。彼が交代勤務で長田野に勤めていたときからの付き合いで、今や世界企業である。なつかしかった。「野田さん!よかったら、年間何回か、講義をもっても良いですヨ」と言ってくれた。客員教授でボランティアでも良いと言っている。世界を又に駆けた人物だけに、学生に対するインパクトも格段に大きいと思う。他にも、長田野企業は人材に事欠かない。確かに、実務だけで固めるのは問題がある。しっかりと基軸になる基礎知識(純粋学問)も当然必要である。その2つがあいまって、魅力ある講義が展開されることを望む!
教員の選考は「検討委員会」が立ち上げられたが、リードするのはT教授ではないか?将来の学長候補??
私も立命の政策科学研究科の1期生だが、当時の研究科長は「あの宮本憲一先生」である。大阪市立大学からこられて、その後滋賀大学の学長になられた。講義を受けたがついて行くのがシンドカッタ。何しろ憲法なんて全くの素人。しかし、すぐに我々のレベルを察知され、分かりやすい講義内容にチェンジされた。「さすが!」とその時思った次第である。
何も有名教授を招くことだけが方策ではないが、「この人の講義は受けてみたい!」そんな教授が来てもらえたらありがたい。T教授は地方自治法や特に地方分権論(国と地方の関係)等の専門家であるが、そんな専門領域が果たして大学の方針に向いているか?公共政策的な分野なら良いと思うが。
経済的知見や経営学、地方自治体や市民活動等、様々な知識を身につけている方でないと、市民や企業、自治体との連携は難しいのではないか?
多くの課題がありすぎて、記述するには少し整理する時間が必要だろう。また、後日述べることにする。

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