福知山市総合計画 [私の日記]

過日、福知山市総合計画に関する「議員説明会&質疑応答」が全議員協議会室であった。これから先の福知山市の将来の姿を纏め上げる重要な計画案である。
少し前になるが、「福知山市10万人都市構想」と言うのがあった。私は、その時(12年ほど前)「何を言っているののですか?これからは人口減少社会の到来ですよ!」「10万人を予測して、公的施設や市民環境を整備したら大変な事になる!」と注文をつけた。その時の企画部長さんはとっくに辞めていらっしゃる。確かに夢のある話で行政とは絶えず市民に「夢」を提供し続けるものと思った。さらに、「合併もありますので、10万人は夢でない」と。その時、10万人を想定し「荒河の浄水場を建設した」無駄な話しだった。幸い、簡易水道を浄水にかえる話が出てきて(出してきて)一件落着となったが、こじつけの事業のように今でも思っている。当時私は「監査委員」をしていた。
現実を見れば歴然としている。間もなく、人口は7万人から6万人になる。確かに公立大学が成功すれば多少の人口減少は食い止められるかも知れない。失敗したら、福知山市はどうなるか?
話を戻そう。先の質疑応答の時に、「政策と財政は自治体の車の両輪である」と言った。「財政抜きに政策(事業)」は考えられない。そこで、総合計画で示される財政的改革、取組み手法の説明、更には「目標資料」に付いて質問した。「将来負担比率を平成26年度数値より改善する。」との回答だが、そもそも「将来負担比率」を成果目標指標にあげることは理解できない!何故、90%を越える経常収支比率を目標としないのか?一般経常経費(人件費・扶助費・公債費)の中でも扶助費の高騰が目に付く。人件費を抑えるために、職員の方の退職金を大幅に段階的減額した、給与改定も行なった。
またこの質問に対する回答が不思議である。「それらの財政指標は第6次行政改革大綱」の中で明確にする。との回答だったが、第6次行政改革大綱の上位計画とも言える、総合計画に大きな計画・目標指標の記載があり、それに基づき、行政改革大綱があるのではないのか。
福知山市には、行政改革大綱同様に「福祉・教育」分野を見ても、以下の多くの計画が策定されている。

第7次福知山市高齢者保健福祉計画
福知山市立公立学校施設整備計画
福知山市次世代育成支援行動計画
はばたきプラン2011
福知山市健康増進計画
福知山市国民健康保険特定健康診査等実施計画
福知山市立図書館基本計画・福知山市子どもの読書活動推進計画
福知山市地域福祉計画
いのち 輝き ゆめプラン(第2次人権施策推進計画)
福知山市障害者計画・第4期障害福祉計画(本編)
福知山市教育大綱

これらの計画は「先の総合計画と整合が取れていなくてはならない」いわば、福知山市の一大計画である。
それを、詳しくは、第6次行政改革で述べるとは、何を言っているのか分からない。第6次行政改革大綱も今回の総合計画を基に策定されているはずである。
それを、今の時点で、国の基準をクリアーしている「将来負担比率」を持ち出し、平成26年度より改善すると平気で話す理事者の考えを知りたい。
今年の決算委員会が近い。決算数値も気になる。経常収支比率、基礎的財政収支、扶助費の増加、多くの財政指標を気にしつつ、総合計画の質疑は終ったが、何か後味の悪さが残った全議員協議会だった。


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